プラスチック射出成形:ゲート(澆口)

ゲートの定義:ゲートとは?

原料がランナーを通って成形空間に入る前に、必ず小さな通路(入口)を通過します。この小さな通路がゲート(Gate)と呼ばれます。設計時には、長さ・幅・深さをできるだけ短縮すべきですが、小さすぎると製品の外観や寸法精度に影響を与える可能性があります。

 

ゲートサイズに影響する要素

ゲートのサイズはどのように決めるのでしょうか?主な決定要素は以下の通りです:

  1. 成形品の重量
  2. 成形材料の特性
  3. ゲートの形状

ゲート寸法が成形品に与える影響

不適切なゲート寸法は製品不良を引き起こします。サイズ決定の際は成形効率や製品の機能性への影響を避けるだけでなく、上記の要素を慎重に考慮する必要があります。適切でない場合、以下の不良が発生する可能性があります:

A. ゲートが小さすぎる場合

  1. 充填不足(ショートショット)
  2. ヒケ(sink mark)
  3. ウェルドライン(weld line)

B. ゲートが大きすぎる場合

  1. ゲート周辺に過度な残留応力が発生し、変形(deformation)、ねじれ(torsion)を引き起こす
  2. 製品のひび割れ・破損(cracking)
  3. ゲート除去が困難になる

ゲートの種類

ゲートは主に二つのタイプに分かれます:制限なしゲート(Unlimited Gate)と制限付きゲート(Limited Gate)。ダイレクトゲート(Direct Gate)は制限なしゲートの代表例です。制限付きゲートはさらに以下の4タイプに分類されます:

  1. サイドゲート(Side Gate):サイドゲートおよびオーバーラップゲート(Over Lap Gate)
  2. タブゲート(Tab Gate):タブゲートおよびファンゲート(Fan Gate)
  3. フィルムゲート(Film Gate):フィルムゲート、リングゲート(Ring Gate)、ディスクゲート(Disk Gate)
  4. ピンポイントゲート(Point Gate):ピンポイントゲートおよびサブマリンゲート(Submarine Gate/トンネルゲート)

模具設計:澆口的種類區別


 

 

**ジーホンは台湾中部の専門プラスチック射出成形工場です。主な製品は各種プラスチックバックルやバッグ用パーツです。金型開発のご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。本記事は学術参考用であり、プラスチック原料の販売は行っておりません。**

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