プラスチック射出成形:主要材料の金型内圧力一覧

型締め力とは?

「型締め力」とは、プラスチック射出成形時に射出によって発生する強い圧力に抵抗するため、閉じた金型に平均して加えられる圧力のことです。適切な型締め力は金型の開きを防ぎ、製品のバリやフラッシュの発生を防ぐことができます。そのため、適切なトン数の機械を選ぶことが非常に重要です。

型締め力の計算式

型締め力は以下の式で計算できます:型締め力(トン数)F(ton)=全ての製品(ランナー含む)の投影面積 S (cm2) × 金型内の平均有効内圧 p (トン/cm2) × 安全係数 K(通常は1~1.2)

 

一般的なプラスチック材料の金型内圧

下記は一般的なプラスチック材料の金型内圧一覧です:

略称正式名称金型内平均圧力 (トン/cm2)
ABSアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン0.30~0.40
ASアクリロニトリル・スチレン0.30~0.40
 EVAエチレン酢酸ビニル0.25~0.35
 HDPE高密度ポリエチレン0.30~0.40
 LDPE低密度ポリエチレン0.25~0.35
 PA6ポリアミド(ナイロン)0.35~0.45
 PA66ポリアミド(ナイロン)0.40~0.50
 PBTポリブチレンテレフタレート0.35~0.40
 PCポリカーボネート0.40~0.50
 PMMAポリメチルメタクリレート0.35~0.50
 POMポリアセタール0.35~0.45
 PPポリプロピレン0.25~0.35
 PPSポリフェニレンスルファイド0.25~0.35
 PVC(軟質)ポリ塩化ビニル(軟質)0.25~0.35
 PVC(硬質)ポリ塩化ビニル(硬質)0.30~0.40
 PSポリスチレン0.25~0.35
 TPU熱可塑性ポリウレタン0.50

 

不適切な型締め力がもたらす結果

  • 型締め力が低すぎる場合
    • バリ:金型内圧が型締め力を上回り、材料がキャビティから漏れてバリが発生する
    • 成形品の寸法が不正確:成形品が型を広げてしまい、寸法に誤差が生じる

 

  • 型締め力が高すぎる場合
    • 金型の寿命が短くなる:金型が過度な型締め力により、寿命が短くなる
    • 設備の寿命が短くなる:金型だけでなく、機械本体にも影響し、寿命が短くなる場合がある
    • 金型のガス抜き不良:型締め力が高すぎるとガス抜きが困難になり、材料の充填不足や焼け跡が発生することもある

 

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